大量生産に反対したポストモダニスト

2020.03.25 Wednesday

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     ポストモダニズムの支持者であるポストモダニストは、理性に反対します。日本では会計学者にもポストモダニストがいます。そして合理的な大量生産にポストモダニストは反対してきました。新型コロナウイルスによって、マスクなどが現在日本を含め世界各地で不足しています。20世紀からハーバーマス先生はポストモダンと相いれない学説を唱えていましたし、ソーカル事件もありました。ポストモダニストは大量生産に反対した点でも誤っていたのです。そしてこの誤りは、誤りの論証ではなく事例であるという点が特徴です。経営の実務においてポストモダニズムが大量生産の妨害となっていたかは存じませんが、教育・研究にはこの誤りは意味を持ちます。

     

     アカデミック・インテグリティを持った研究者は、自説に深刻な疑義が生じれば無視や隠蔽ではない何らかの対応を採ることがあります。そのためのルートがなければ対応を採れなくてもその研究者の責任とは言いがたいですが。ポストモダニストは価値相対主義の日本社会では重宝されているでしょうから、対応を採りたければ容易に宣言を掲載させてくれたり音声や映像で報道してもらえるルートを持っていることでしょう。ポストモダニストがこの新しい事例によって誤りを認める宣言を出すアカデミック・インテグリティを持っているか気になるところです。ただしポストモダニストは理性に反対なので、誤っていたからといって何が悪い、と平気で言うかもしれません。

     

     もちろんポストモダニズムにも結果的には理性に反していない点が少しはあるかもしれません。しかし貢献をしのぐ害悪をポストモダニズムは学問にもたらしていそうです。西洋の合理主義を隠したり歪曲して正しく教えず理性に反していることを大学などの高等教育機関の教員が学生に吹き込めば、日本では続いている東洋の蒙昧主義が推し進められます。これから大学などの高等教育機関で学ぶ新入生の方々や学生の方々には、ポストモダニズムに騙されないでいただきたいところです。新入生や学生には、専攻が社会科学であれ人文科学であれ自然科学であれ西洋の合理主義に関心を持っていただきたいところです。

     

     

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    教育用事例:原価と食事の選択

    2020.03.07 Saturday

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       原価と食事の選択について、価格が同じならば原価が高い方が消費者にお得である、という原価計算の教え方が日本ではしばしばあるようです。スパゲッティでこの話をなさっている会計の専門家が僕の身近にも2人くらいいらっしゃったかと思います。小売店においてミート・スパゲッティとシーフードのスパゲッティがどちらも500円で、前者の原価が200円かつ後者の原価が300円なら、後者を買った方がお得だ、という具合です。しかし、原価についてのこの説明方法には誤りがあります。

       

       消費者は財・サービスからの効用を求めています。上述の数値例では、効用の大小が無視されています。ベンサムの功利主義の発想を活かして、効用を貨幣価値に換算して考えてみます。ある消費者にとってミート・スパゲッティからの効用が600円相当、シーフードのスパゲッティからの効用が550円相当とします。その消費者が前者を買えば100円相当、後者を買えば50円相当、得をします。この計算において、そもそも小売店にとっての原価は関係すらしていません。消費者あるいは家計にとっての費用はあくまでも500円だからです。会計学では主体を明確化する必要性が認識されていますが、小売店と消費者は別の主体なのです。

       

       効用を貨幣価値に換算して検討する、という発想は会計学においてはSROIに顕著です。しかし日本の学界ではSROIは反対されがちでおそらく好意的な教え方も大学で滅多にされていないでしょう。そのため、会計学を教える側の多くも効用を見る、という発想に慣れていないのでしょう。

       

       なお、僕には貝アレルギーがあります。シーフードのスパゲッティに貝が入っているとします。そのためシーフードのスパゲッティからの僕にとっての効用は-10,000円相当とします。しかし誰かに強制的に食べさせられるのでなければ、シーフードのスパゲッティから僕が得をする金額は-10,500円相当ではありません。誤って購入したならば、500円はサンク・コストです。つまり食べなければよいのです。よって僕が得をする金額は-500円です。

       

       

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      教育用事例:プラリアムによる大量生産

      2020.03.05 Thursday

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         フィフス・シーズンのAD2460は公益性がありそうな一方でビジネスとしては失敗の事例でしたが、ブラウザ・ゲームを配信する企業においても成功例があります。イスラエルのプラリアムはデジタル・ゲームのビジネスにおいて成功している企業の一つです。プラリアムはブラウザ・ゲームとインストール型の携帯向けゲームを展開しています。つまりネトゲと略称されるものを展開する企業です。プラリアムは英語では多くのゲームを展開していますが、日本語では一部のゲームしか展開されていません。そのためゲーム好きからもプラリアムは日本では知名度があまりないかもしれません。なお、歴史的にユダヤ人は工業技術が高かった影響からか、ユダヤ人の多いイスラエルは工業の一領域と言えるITに強い国です。

         

         会計学の発想からすればブラウザ・ゲームで利益を高めるには、収益を大きくするか費用を小さくするかその両方をするかです。工業においては、かつて自動車のフォードは大量生産をしました。大量生産というビジネスにおける工夫は、原価を小さくすることができます。そしてプラリアムは、ブラウザ・ゲームの大量生産をしているようなのです。そのことは、英語でプラリアムが展開しているブラウザ・ゲームを情報分野の知識を活用して見れば分かります。それらは1件を除いてコード (プログラム) が類似しているようなのです。経営者が従業員に新たに書かせるコードが少なければ、賃金 (会計学でよく使う言い方では給与) の総額を小さくできることでしょう。

         

         経済学からして、労働組合によって歪められはしますが、賃金という価格を含めて需要と供給によって価格というものはおおむね決まります。賃金の決まり方を踏まえれば、大量生産はブラウザ・ゲームを展開する企業として賢い工夫です。デジタル・ゲームの企業は世界に多数あるので、労働力への需要は大きいです。経営者による従業員の採用時に要求するプログラミング言語がPythonであれば、英語圏には人と通り習得している人々は多く労働力の供給が多いです。ちなみにPythonは無料でインストールすらできます。ところが、デジタル・ゲームの開発にPythonは使えなくはないものの、少々使いづらいのです。実際にもプラリアムはPythonを使っていないようです。労働力の供給の少ないプログラミング言語を使用するわけなので、需要が大きいことと併せて考えると、特に工夫しない場合は賃金は高くなってしまいます。そこで賃金の総額を小さくする工夫が要るわけです。

         

         ただしプラリアムの名誉のために申しますと、コードが類似しているとしても、いくつものブラウザ・ゲームを展開していることに顧客からしての魅力がないわけではありません。各ブラウザ・ゲーム毎に画像の工夫などがあるからです。

         

         ここで、日本では売上高を重んじる経営者が多いこともあり、収益を大きくするという選択肢をデジタル・ゲームの企業も採ればよいではないか、という疑問が読者から挙がりそうです。そこでそちらについて解説しておきます。デジタル・ゲームの内でネトゲと略称されるものには、日本でガチャと呼ばれるビジネス上の工夫がしばしばあります。ガチャとはランダム性のある課金要素のことです。しかし、ガチャは消費者保護がそれ程厳しくない日本においても社会問題となっている程であり、企業側からすれば長期的なコンプライアンスの観点からして収益を挙げるために頼りづらいのです。ガチャの他に効果的かつ効率的な収益を大きくする方法があればよいわけですが、企業がその方法を見つけるのは難しいでしょうね。だからこそ、大量生産という原価削減方法を選んだプラリアムは賢いと言えるでしょう。

         

         

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        教育用事例:営利企業による寄付集め

        2020.03.04 Wednesday

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           寄付を集めるのは典型的には民間非営利組織です。しかし営利企業が寄付を集めている事例もあります。無料でもプレイしうるブラウザ・ゲームにおいてはドイツのゲームフォージによるOGameはSF好きからの知名度が高いでしょう。OGameは日本語によるサービスもあります。SFもののブラウザ・ゲームとしてはこの他にノルウェーのフィフス・シーズンによるAD2460があり、無料プレイが可能でした。ただしAD2460は日本語によるサービスがなかったようなので、日本では知名度が低そうです。ノルウェー語ではなく英語によるサービスはありました。今年3月でAD2460は正式サービスを停止しました。フィフス・シーズンは寄付を集めていました。AD2460はノルウェー映画研究所とノルウェー研究評議会からは資金提供を受けていました。しかし寄付では十分な金額が集まらなかったのでしょう。

           

           フィフス・シーズンの関係者がどこかで表明していた気がするのですが、人的交流の促進という公益性がAD2460にはあったようです。そしてAD2460のプレイヤーたちの交流はPvPが盛んにありつつも実際に友好的だったようです。人的交流の促進に公益性があるというのはノルウェーを含む北欧の福祉国家に特徴的な発想です。ただし僕は所得再配分やベーシック・インカムを全否定はしていませんが、福祉国家には反対です。またノルウェー映画研究所が支援したということは、芸術性が認められていたのでしょう。ゲームも芸術性を持ちうる、とノルウェー映画研究所は考えているのでしょう。芸術にも公益性はあります。フィフス・シーズンは社会的企業ではなさそうですが、一部のサービスであるAD2460には公益性があったのでしょう。

           

           社会的企業でない営利企業のサービスも公益性を持ちうるというこの発想は、日本においても地域振興のための営利企業によるショッピングモールの展開などにあてはめられそうです。

           

           

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          コミュニケーション能力の定義の差異

          2020.02.28 Friday

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             日本企業はエントリーする学生にコミュニケーション能力を要求する傾向にあります。コミュニケーション能力とは何か、という定義は株主と経営者とでおそらく違います。こう考える根拠は、エージェンシー問題にあります。日本社会においても経済学の知識があればエージェンシー問題を様々な関係性に見出せます。株主は利益を高めてほしいので、論理的思考に基づいた議論ができるか、などをコミュニケーション能力に含めているでしょう。一方で経営者は、日本企業においてはアマチュア経営者が主流です。ほとんどのアマチュア経営者は倫理観のあるMBAホルダーとは別物です。そのため、株主のために利益を産むのではなく自分の支配欲を日本企業の経営者は満たすべく、アマチュア経営者自らも一体となっている空気への迎合を学生に求めてそれをコミュニケーション能力と呼んだりするでしょう。

             

             そもそもコミュニケーション能力というものは曖昧です。かつて西洋のある企業の経営者が慶應で語ってくださった時、その西洋の企業はコミュニケーション能力よりも技能を重んじていたと思います。教育はコミュニケーション能力よりも技能を重んじて実施した方が、目的をはっきりさせた教育ができるでしょう。現在の日本の大学教育では技能が軽視されがちに感じます。また、株主主権を確立することでアマチュア経営者ではなく株主の意向が反映されるようにして、日本企業でも技能が尊重されるようにすることが、就職より前の教育の質を高めるでしょう。

             

             

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            水谷ゼミについてのQ&A第一弾

            2020.02.22 Saturday

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               僕の公式ウェブページの方にも同じものか類似したものをアップロードするかもしれませんが、水谷ゼミについてゼミ選び中の関東学院の経営学部生が持ちそうな疑問への回答集第一弾を掲載いたします。ここで言う水谷ゼミは、大学院ではなく学部の専門ゼミのことです。もちろんゼミ選び中の方々が、機会がある時にこの第一弾と重複する質問を僕になさっても構いません。

               

              Q:水谷ゼミは単位を取りにくいのではないか?そういう噂があるし、卒業生の進路状況が良好過ぎて卒業までに進路が良好になりそうにないゼミ生を退会にしているのではないか、という論拠がある。

              A:単位は、ご自分から水谷ゼミをやめず出欠状況が良好で卒論を出してくれれば、素行不良でもない限り今のところ全ての水谷ゼミ生が取得しています。事実に反した噂に惑わされないでいただけると幸いです。卒業生の進路状況は確かに良好であり最近では2019年3月の卒業生の平均的な進路状況は豪華と言える程ですが、それは主に卒業生たちが在学中に努力して学習したから就職・進学先から高く評価されたのでしょう。多国籍企業や外資系企業への関心が水谷ゼミで高まりエントリーの機会を逃さなかった、という面もあるかもしれません。

               

              Q:中学英語で授業についてこれるというのは、建前であって事実ではないのではないか?

              A:建前ではなく事実です。中学英語で本当に授業についてこれますので、水谷ゼミに関心のある学生は安心してエントリーしてください。証拠としては、僕は敬虔でないもののキリスト教徒ですから宗教上の理由で嘘をつける局面は限定されており、たとえ建前という嘘をもしつきたくてもつけませんから。また、ある水谷ゼミ生もBATICの入門レベルの学習について、中学英語の知識で何とかなると僕におっしゃっていたと思います。同時に、高いビジネス英語の技能を身に付けたいという水谷ゼミ生が現れれば、オフィス・アワーや電子メールを活用することでご支援可能です。

               

              Q:水谷ゼミで会計学を学ぶには数学の高い知識が要るのではないか?アメリカの実証会計学では実際に高度な数学を活用しているし、水谷はPythonと会計の連携に関心を持っているから。

              A:2019年度の水谷ゼミの教科書はいずれの年度のものも高度な数学を読者に要求してはいません。例年2年生向けに使用している『アンソニー会計学入門』は確かにアメリカの教科書の和訳ですが、高度な数学が分からなくても読め、おそらく算数の水準で足りすらするでしょう。同時に、卒論でアメリカの実証会計学やPythonの活用を扱いたいという水谷ゼミ生が現れれば、指導可能です。

               

              Q:会計機Ν兇反綯ゼミの教育内容は大きく重複していて、会計機Ν兇鰺修済みなら水谷ゼミに入っても知的な刺激が足りないのではないか?

              A:会計機Ν兇反綯ゼミの教育内容との間には関係はありますが、重複は多くありません。会計機Ν兇郎潦愧罎龍軌藐果を高めるべく、関東学院に設置されている他の科目との連携を意識して設計しています。そのため会計機Ν兇郎睫害餬廚抜浜会計との双方にかなりの言及をしますが、水谷ゼミは3年次までは財務会計にほぼ特化しています。また、会計機Ν兇麓駄海悗猟樟椶粒萢僂できる内容の比重が相対的に高めですが、水谷ゼミでは理論の比重が相対的に高めです。もちろん理論は、実務に応用して活用することができ、大学院進学をする場合や専門的な実務に従事する場合に特に有益です。そして知的な刺激については何と言いましても、水谷ゼミ生の多くが水谷ゼミの学習を楽しんでくれています。ボードゲームを使った学習をしている点も、知的な刺激を与え易くなっている点でしょう。

               

              Q:専門ゼミによっては合宿がないが水谷ゼミはしばしば合宿があると知っているが、宿泊する部屋はどうしているのか?

              A:男女で分けています。兄妹や学生結婚をしている夫婦の場合は例外となるかもしれません。一人部屋への宿泊も値段は高くなりますがホテル側が認めてくれれば可能です。実際に本人の希望で一人部屋となったゼミ生も過去にいます。なお、教員はゼミ生とは別の部屋に宿泊しています。なお、ゼミ生の皆様から合宿を決行しようという希望が出ずに合宿をせずに卒業した年度のゼミ生も過去にいます。なお合宿を実施する際は通常の授業へのご出席に支障が出ないようにしていますので、その点もご安心ください。

               

              Q:水谷はコネはあるのか?

              A:僕と交流のある方々は、学界には国内にも海外にも大勢いますし、実務界には国内に少しいて海外にそれなりにいます。学界ではいくつかの学会の会長とも交流がありますし、実務界では外国の高官や世界経済において中心的な役割を果たしている海外企業の経営者の中に交流のある人物もいます。不公正な関係を前提としたコネとは別物です。研究者志願者については、当該水谷ゼミ生の技能と品行次第で学界の交流ある研究者に紹介可能ですから、大学院進学希望者には水谷ゼミはお勧めです。就職志願者については、やはり当該水谷ゼミ生の技能と品行次第で直接の交流のある相手でも間接的に僕からアピールできる相手でも推薦状を書くことがあり得ます。あくまで推薦状であり、コネ採用とは別物です。

               

              Q:水谷ゼミに留学生が多いのはなぜか?

              A:国際会計基準を教える専門ゼミであることと、僕が曲がりなりにも多言語話者であることが主な理由だと思います。関東学院大学経営学部への留学生は中国本土とベトナムからの方々が多いようですが、中国本土でもベトナムでもIFRSが実質的に採用されていますので、帰国した場合も水谷ゼミでの学習を役立て易いのでしょう。もちろん日本人学生もいますし、今後も日本人学生のエントリーも留学生のエントリーと同じく歓迎です。そして日本においても実務においてはIFRSの活用機会はあります。留学生を日本人学生よりも優先して面接で採用しているわけではありません。面接においても成績評価においても、国籍に関して平等権は守られています。そして日本人と留学生が一緒に学習することで、お互いに知的な刺激が高まることでしょう。

               

               

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              教育用事例:産経新聞によるWSJへの言及

              2020.02.20 Thursday

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                 原典に触れることは、正確性を担保するために有用なことがあります。言及している文献では誤訳などがされている可能性があるからです。原典が英語などの外国語の場合は、学部生にとってはハードに感じることもあるでしょうが、それでも学部生にもお勧めです。もちろん全ての事項について原典を確認するのは効率的ではありませんので、学生にも教員にも全て原典を見るべし、とまでは言いづらいです。例えば会計史研究では全ての原典まで見るのは困難なことが多いでしょう。

                 

                 僕は普段は検索エンジンとしてはグーグルを使っていますが、昨日Yahooが産経新聞のある面白い記事をニュースのリストに載せました。その記事は、日本では珍しく消費増税への批判につながりうるものでした。ウォール・ストリート・ジャーナル、略称WSJ、が社説で日本の消費増税を批判したことに触れたのです。WSJの社説は普段から、日本語の新聞で見受けられる低品質なものではなく、高品質なものです。産経新聞が様々な社会問題について持っている見解の中には、僕には同意できないものがありますが、今回の記事を報道の自由が西洋の大部分と比べ十分には担保されていない日本で載せたことは勇敢です。

                 

                 ただし、産経新聞のこの記事には誤りもあります。WSJの社説は日本に財政支出を勧めていると産経新聞はしていますが、実際にはWSJは勧めていません。WSJにはおまけのようなものとして一部の記事の和訳があります。日本時間18日に公表された今回の社説にも和訳があります。確かにその和訳からは、WSJが主語という解釈もできるでしょう。しかし原典でありいわば正文である英文では、いつもの注意人物なる人々が主語です。いつもの注意人物とは具体的には安倍総理に対立する政治家などでしょうね。またそもそもWSJは新自由主義の立場を採っています。新自由主義はベーシック・インカムを認めることはありますが、所得再分配には反対します。実際にWSJの日本時間2019年4月4日に公表された社説は財政支出に批判的です。この誤りは、実務での財政支出の是非の検討や新自由主義への学術的理解の上で支障となります。

                 

                 原典を見れば誤りを見破れるこのような事例があるわけですから、学生の皆様はレポートや卒論で活用する文献について必要に応じて原典を見ていくとよいです。なお、WSJは新自由主義を採りつつも、新ケインズ派である僕のことをWSJオピニオン・リーダーの一人としてくれています。おそらくはアカデミック・インテグリティがあれば対立する学説の支持者も活用できる、という見解をWSJは採っているのかもしれません。具体的な内容は機密に触れるといけないので言いづらいですが、WSJオピニオン・リーダーとしての作業は今のところ日本語ではなく英語がベースです。

                 

                 

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                教育用事例:ウィルス対策ソフトの差別化

                2020.02.14 Friday

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                   差別は非人道的ですが、マーケティングの発想としては、財・サービスの差別化は企業が利益を最大化して株主に配当をしていくために必要です。ウィルス対策ソフトとして有力なものは、かつてはアメリカのシマンテックのノートンとどの国の企業か判別が困難なトレンドマイクロのウイルスバスターとロシアのカスペルスキーのカスペルスキーでした。最近は有力なソフトウエアの事情が変わっているかもしれないので、ご存知の方がいればご教示いただきたいものです。

                   

                   近年はノートンが売り上げでは1位のようです。そうなりますと市場での生き残りのためには、ウイルスバスターやカスペルスキーにはノートンとの差別化が必要です。しかしコンピュータ・ウィルスを防ぐという根本的な機能はあることが前提です。そうした中でウイルスバスターやカスペルスキーは、軽さを売りにしていく、という差別化を図っているのです。ウイルスバスターはクラウドを使うという方法で軽さを実現し、クラウドの利用という種明かしを顧客にしています。カスペルスキーがどうやって軽さを実現しているのかは僕は存じません。

                   

                   なお、僕自身はノートンとカスペルスキーは利用歴があります。ウイルスバスターの利用歴はありません。また、マイナーなウィルス対策ソフトの利用歴もあります。もちろん、どのソフトウエアが株主ではなく消費者にとってベストかは、マーケティング分野よりも情報分野の発想で検討するのがよいでしょう。

                   

                   

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                  学年と成績評価

                  2020.02.13 Thursday

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                     関東学院には飛び級制度がありますし僕は挑戦をお勧めしますが、多くの学生は4年間で卒業します。僕は慶應で飛び級したので違いましたが、関東学院に限らず日本の多くの大学生の在籍期間は4年間でしょう。そして全国の大学において、4年生になってからの成績を特別に気にする学生もそれなりの割合いるでしょう。就職活動による授業参加への支障について何らかの配慮をするのは、やり方によっては公正さを損ねないでしょう。一方で、単に卒業がかかっていることを以って成績評価を同じ授業を履修する他の学年の学生よりも甘くしたならば、不公正です。少なくとも僕は、会計機Ν兇砲いて後者のような不公正な成績評価はしていません。もちろん、会計機Ν兇任呂修發修眛颪靴垢る試験問題は出題していません。僕自身普段の行動は必ずしも計画性が十分ではありませんが、学生の皆様には4年生になって単位取得に苦戦しないように、1年生から余裕を持って単位を取得していくのがお勧めです。留年してしまうと学費が余分にかかってしまいますから。

                     

                     

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                    投資信託と企業価値評価

                    2020.02.07 Friday

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                       関東学院には投資信託に関心を持ってくれている学生もいます。経営学部の教員としては嬉しいことです。全国の経営学部や経済学部の皆様は、投資信託に投資する側になるにせよ投資信託を開発する側になるにせよ、大学での学習を活かすと投資や開発の成功の可能性が高まるでしょう。投資信託には多くのバリエーションがあります。株のみではなく、債券などに投資する投資信託もあります。日本の金融機関でよく販売されているものは、一社ではなくいくつかの企業の株に投資するという投資信託です。例えば、ある業界だったりある国からそれら企業を選定しています。

                       

                       一方で、企業価値評価は一社を対象にして実施します。ただし、企業価値評価の知識は実は投資信託に応用できると僕は思うのです。特に、アメリカの企業価値評価では業界分析も実施します。ある業界から銘柄を選定している投資信託では業界分析を活用できるでしょう。また企業価値評価にはカントリー・リスクという発想があります。ある国から銘柄を選定している投資信託ではカントリー・リスクを考慮するべきでしょう。

                       

                       ちなみに、僕としては手数料などを考慮すれば多くの投資信託は金融の初心者向けであって、金融に慣れている投資家にはもっと割のいい金融商品があると思っています。ただし、中には金融に慣れていても割がよさそうな投資信託もあるので、僕も家計運営に投資信託を少しだけ活用しています。

                       

                       

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