『可愛い嘘のカワウソ』と芸術

2020.02.18 Tuesday

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     去年、『可愛い嘘のカワウソ』という日本の漫画がKADOKAWAから発行されました。今月、購入して読みました。書店での分類としては教養とされていました。娯楽作品ではなく芸術作品と判断されているのでしょう。なお、KADOKAWAは関東学院大学経営学部のK-bizのサポーターです。主人公のカワウソについては、東京駅などでイベントまで開かれるほどの人気となっているようです。芸術性が高いためか、著作権について厳格に管理されているようです。

     

     芸術性の実際の中身を検討しますと、まず絵の芸術性が高いです。具体的には例えばですが、絵の描き方に特徴があります。そして他の具体的な点として、近世以前の西洋美術ではよくあるように、主人公のカワウソの格好は力を入れて描かれています。また、ストーリーには時としてメッセージ性もあり、この点も芸術作品ならではの特徴です。時としてそのメッセージ性は人道的であり、西洋で好まれそうなものです。親米派の僕ももちろん好みます。白黒ではなくカラーで書かれていることは日本の漫画ではおそらく珍しいので、この点も芸術上の工夫と言えるでしょう。色は巧妙に使われており、西洋美術で言えば印象派と類似しているように感じます。文字も工夫されており、書道の影響が感じ取れます。書道は日本のみでなく世界にそれなりに幅広く見受けられる芸術領域です。もちろん芸術がどうであれ、主人公のカワウソは可愛いです。

     

     芸術にもマーケティングがあった方が成功し易く、SWOT分析で言えば、『可愛い嘘のカワウソ』はコツメカワウソの日本における人気という機会を活用しています。そして絵が上手いという著者の強みを生かしています。現代日本ではスポーツ程には芸術や学問は尊重されないので、市場が十分に大きくないことが脅威でしょうが、先述のイベントなどでのグッズの販売でこの脅威への対応をしているようです。弱みとしてはKADOKAWAは芸術関係の企業ではないので企業内のノウハウが十分か不明なことですが、おそらくKADOKAWAの内部ではこの弱みへの何らかの対応が採られていたのでしょう。他の出版社に対応をまねされないように企業機密にするのでしょうけれども。

     

     芸術家にありがちですが、著者はLommyというペンネームを使用しており、本名は不明です。西洋美術の特徴が見られますが、奥付のプロフィールの欄に学歴が書かれておらず、著者に西洋美術の学習歴があるかは不明です。日本にも芸術関係の大学はありますので、学習歴があっても不思議はありません。

     

     さらには主人公のカワウソの間違い探し絵本まで発行されたので、購入して姪っ子にプレゼントしました。カレンダーもあるようですが、まだ購入していません。また、続編が楽しみです。

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    2020.03.30 Monday

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